2020/02/26

こんにちは。
Jスタイル　パーソナルジュエラーのSHIHOです。
今回は、SHIHOが手がけているオーダージュエリーについてご紹介いたします。

世界にひとつだけのオーダーメイド

オーダージュエリーはまず、その方のライフスタイル、ジュエリーの使用歴、またどのような時に身につけるかなどのご要望を、お客様に伺います。
それからSHIHOのパーソナルジュエリー診断で、お客様に似合うデザインをご提案。
そこで固まったイメージを、職人さんと形にしていきます。
私SHIHOとお客様、そして職人さん。それぞれの思いと力が合わさって、世界にひとつだけのジュエリーを作り上げます。

ガーネットを使ったオーダージュエリー

今回ご紹介するのは、かれこれ15年ほどお付き合いのある、滋賀県にお住まいでピアノ教室を経営されているお客様からのご依頼。

ジュエリーの知識も豊富で、とても素敵な女性です。
実はこの15年間、このお客様と実際にお会いできたのはたった1度だけ。
遠方にお住まいのため、おもな連絡手段はLINEやお電話などで行っています。
お客様とまめに連絡を取りながら打ち合わせをしたり、細かいご要望にお答えしながら作りました。

今回のオーダージュエリーは、「真っ赤なガーネットの指輪でおすすめがあったら教えてほしい」とお客様からご連絡をいただいたことがきっかけでした。
「普段使いとして使いやすいジュエリーを探している」とのこと。
ご希望の色味の指輪や石をいくつかご紹介しましたが、イメージに合うものがなかなか見つかりません。
「どうしよう？」と悩んでいたところ、お客様がとても素敵なロードライトガーネットの石をお持ちだとのこと。

「もし素敵なものが手軽にあれば既製品を」と思っていたそうですが、やはりイメージしている色石がなかったため、今回はオーダーで指輪をお作りすることにしました。

お客様のご要望に合わせてデザイン

まずはお客様から、「こんなイメージのものを作れるかしら？」とイメージの画像を送っていただきました。
今までのお付き合いにしては少し華奢（きゃしゃ）なデザインでした。これをもう少し立派に作ることでご満足されるはずと、イメージ画像を見て思いました。

お客様は指がとても細く、中指で8号サイズ。
お持ちだったロードライトガーネットは14×12ｍｍと、石の置き方によってはつけた時にせっかくのデザインが全く見えない大きさでした。

このように、多数のデザイン画をお客様とやり取りします。
どのようなデザインが良いか、石の向きや土台のデザインなども含め、丁寧に打ち合わせ。
「細い指でも大きめの石が映えるデザインを」と試行錯誤しました。縦が主流の置き方ですが、それでは当たり前でオシャレさやオーダーで作る良さは出せません。そこでたどり着いたのが、中石を斜めにすること。

そうすると素敵なデザインを損なわず、つけたときに石が映え他にはないイメージにまとまりました。そしてお客様の希望が爪を2本にしてほしい（これはアンティークで使われていた爪）との事。また腕のラインがしっかりキレイに出す事。

これをポイントに職人さんが、ワックスというロウで作った型を何度も行ったり来たりして形に近づけていきます。この時、妥協をせずどこまで追求し作れたかが大事になります。
さらに「高さはあまり出したくない」などのご要望をうかがいながら微調整し、
型を作っていきます。通常はこの途中をご覧頂くのですが、遠方なので写メで見て確認して頂きました。

職人とともにジュエリーを作り上げる

ここからは地金にして職人さんと私SHIHOとの共同作業で
何度もやり取りを重ね、ミリ単位の調整だけでなく、デザインが見えにくい部分までしっかりこだわって、最高のジュエリーを作り上げます。
ときには職人さんと意見がぶつかってしまうこともありますが、すべてはお客様のため。
より素敵なものをご提供できるよう協力してくださる職人さんにも、日々感謝しております。

そんな切磋琢磨の末に完成したガーネットの指輪がこちら。
華奢なお客様の指にぴったりのデザインに仕上がりました。